フォーステンというと、通信キャリアや大手 ISP で使用されているスイッチ ルータのイメージがあります。しかし、一般の企業でも、ネットワークに求められる信頼性の高さは変わらないはず。そこでインプレスの選んだ製品が、フォーステン E300 でした。ノンストップでのラインカード切り替えも確認し、信頼性を確信。期待通りのパフォーマンスで、お客様に安定したサービスを提供しています。
| 課 題 | 対 策 |
| 十分な信頼性の提供。 | 機器内冗長化による可用性の確保。 |
| シンプルなネットワーク構成。 | 2 台の機器による冗長化ではなく、1 台で十分な信頼性を実現。 |
| 運用の効率化。 | ノンストップでラインカードを交換できるなど、優れた運用性を提供。 |
ベストセラーのパソコンの解説書「できるシリーズ」。操作画面を中心に誌面構成して、それまでの解説書の常識を塗り替え、ベストセラーとなりました。その売上は、累計 3000 万部を突破。パソコンの利用者の方であれば、できるシリーズを知らない人はいないのではないでしょうか。
このシリーズを出版しているのがインプレスです。現在では分社化が進み、持ち株会社の株式会社インプレスホールディングスを中心に、グループ各社の出版物を販売する株式会社インプレスコミュニケーションズ、法人向け情報コミュニケーション技術関連出版事業の株式会社インプレス R&D、一般消費者向けIT関連出版事業の株式会社インプレスジャパン、ITニュースサービス事業の株式会社 Impress Watch、DTP およびデザイン関連出版事業の株式会社エムディエヌコーポレーションなど、十数社で構成されています。
グループの代表者である塚本 慶一郎 氏は、西 和彦 氏と一緒に日本初のパソコン専門誌「アスキー(ASCII)」を立ち上げた人で、黎明期から日本のパソコン史に大きな影響を与えてきました。
インターネットにも早期から着目し、1994年に「インターネットマガジン」を創刊。これも、日本初のインターネット関連の雑誌となり、同社ではインターネットにも注力していくことになります。1996 年 2 月、メール版の「INTERNET Watch」を送信。これが発展して、現在ではインターネット、パソコン、AV機器、ゲーム、ケータイなどの各種情報を発信する「Impress Watch」としてサービスを提供しており、月間 2 億PV(Page View)を誇っています。

「INTERNET Watch」をはじめ、同社ではさまざまなサービスをインターネット経由で提供していくことになります。「当初は、いかに早くサービスを立ち上げるかが最重要項目となり、信頼性の確保にコストと時間を費やす余力がありませんでした。しかし、安定したサービスの提供は不可欠との判断のもと、ネットワーク環境の抜本的な見直しを始めることにしました。」と、ルータ刷新の背景を、株式会社インプレスホールディングス 技術部 課長 北村 干春 氏は語ります。
同社では、2005 年に入ってから、信頼性確保のための提案を各社に求めました。その方法には大きく2 つありました。1 つは2 台のルータで冗長化すること。もう1つは機器内部で冗長化されているルータを購入して、1 台で信頼性を確保すること。「現在、ルータも低価格化しておりますし、2 台購入することも検討しました。そんな頃に、フォーステンをすすめられました。今までフォーステンというとキャリアや ISP で使われているイメージが強かったのですが、信頼性を求めるのは一般企業も同じです。機器内部で冗長化されていますから信頼性は十分ですし、ネットワークをシンプルにできます。この先数年間は心配することのない余裕のパフォーマンスもあります」と、フォーステンの魅力を、同社 技術部 小山 敬夫 氏は語ります。「構成もそうですが、機能もシンプルです。余計な機能がないぶん、コストも抑えられています」と評価もしています。

もっとも採用に当たっては、シンプルなだけあって AppleTalk に対応していないという課題もありました。「出版業務の処理を行う一部の既存システムのプロトコルが AppleTalk でした。しかし、今日のオール IP 化への流れの中で、 IP への取捨選択を行い、既存システム部分のセグメントを分けることで解決しました。AppleTalk にしか対応していないマシンは限られていますから」と、北村氏は語ります。
2005 年 7 月にデモを行い、9 月に採用が決定。10 月に搬入して、テストと検証を開始します。12 月には構築が終了し、旧ルータからの移行を開始。半年ほどかけて、その移行も終了しました。
「移行中に、ラインカード 1 枚に不具合が発生しました。その交換があまりにも簡単なので驚きました」と、小山 氏は振り返ります。電源を落とすことなく、カードを引き抜き、新しいカードを差し込む。これでカードの交換は終わり、他のカードのルーティングにまったく影響を与えることがありません。新しいカードにケーブルを差し込むことで、ネットワークは復旧します。「このとき、
E300 の信頼性を確信しました。以降、何の問題もなくネットワークを支えています。期待通りの信頼性とパフォーマンスです」と、小山 氏は満足げに語ります。
導入した E300 は 4 枚のカードがスロットを埋め、まだ 2 枚の余裕があります。「分社化が進んでいることもあるのでしょうが、予想以上のスピードでポートがふさがっています。増え続けるサーバをどうするか。フォーステンはポート密度が高いのでそれに頼ることもできますし、サーバの統合化の手段もあります。また、どのようなポリシーでセキュリティを確保していくかが、今後の課題となっています。sFlow を併用した侵入対策もセキュリティ対策として導入を予定しています」と、北村氏は残っている課題の解決方向を語ります。
「今後の拡張や各社への課金のためにも、現状以上の正確なトラフィック量の把握が求められています。Eシリーズがサポートする sFlow を利用し、トラフィックを効率的に解析することができています」と、抱負を小山 氏も語ります。
形態を柔軟に変え、成長を続けるインプレスグループ。その成長をフォーステン E300 が確実に支えています。
