今日の ISP(インターネット サービス プロバイダ)は、増加し続けるブロードバンド トラフィックを始め、帯域幅価格の競争激化やコア ルータの高価格化といった要因により、利益縮小を強いられる一方で、そのネットワークの拡張を迫られています。ISP にとって最大のオーバーヘッド コストの一つにインターネット ピアリングがあります。インターネット ピアリングとは、ISP のネットワークを他のすべての ISP と物理的に相互接続することにより、グローバル規模でのインターネット到達を確保するものです。数百という ISP 間でスケーラブルかつコスト効率的なインターネット ピアリングを実現可能にするのが IX(インターネット エクスチェンジ)です。IX は、ネットワーク間トラフィックを集約するためのニュートラルな相互接続ポイントであり、大規模なイーサネット スイッチ ファブリックの機能を提供するものです。インターネットの重要性が高まるなか、IX が満たす必要のある信頼性に対する要件は一層厳しくなっています。
IX サービスの主要プロバイダである Equinix(NASDAQ: EQIX)は、同社の拡張的な IBX(インターネット ビジネス エクスチェンジ)センターにおけるトラフィックが急激に増大すると同時に、広範な 10 ギガビット イーサネット サービスに対する顧客の要望が高まっていることを認識していました。Equinix では、IBX センターの継続的拡張と信頼性の向上、また信頼できるラインレート機能へのアクセスを確保するため、同社の次世代型 Equinix Exchange™ ソリューションの基盤として、Force10 TeraScale Eシリーズ スイッチ/ルータ ファミリを採用しました。
Equinix は、米国およびアジア太平洋地域の主要都市に 15 の IBX センターを設置しており、その総面積は 130 万平方フィート(約 12 万 900 平方メートル)以上に及んでいます。Equinix は 200 以上のネットワークへの直接アクセスを提供しており、この中には、主なすべてのブロードバンド プロバイダ、グローバル規模のTier 1 バックボーン、大規模コンテンツ ポータルが含まれています。同社の IBX センターでは、最先端のデータセンター設計コンセプトを採用することにより、電源、冷却装置、物理的セキュリティ、メタルおよびファイバのクロスコネクト配線など、すべてにおいて大容量と高い信頼性を確保しています。Equinix は、この高パフォーマンスのデータセンターで、顧客のための独自のエコシステムを構築しました。同社の顧客には、IT インテグレータ、MSP(マネージド サービス プロバイダ)、大企業、金融機関、パフォーマンスに敏感なオンライン ゲーム会社、ハイエンドのコンテンツ プロバイダといったフォーチュン 500 企業が含まれています。これらの顧客企業は、Equinix のデータセンターで相互に他社のサービスを活用することを通じ、通信会社にとってのコスト センター(コストを消費する場所)を発展的なプロフィット センター(利益を産み出す場所)に変革することに成功しました。

Equinix は、その IX サービスを従来型のギガビット イーサネットスイッチで運用していたものの、ポート速度の高速化と高いポート密度に対するニーズへの移行が必然的傾向であることを 2 年も前から確実に予見していました。同社は、自ら予測した成長に後れをとらないため、最上級のキャリアクラス 10 ギガビット イーサネット スイッチに関する詳細な RFP(提案依頼書)を発行しました。
Equinix の R&D 担当役員、Lane Patterson 氏は次のように語ります。「私たちが最も必要としていたのは当然、高密度のギガビットおよび 10 ギガビット イーサネット ポートでした。しかし、信頼性と機能に関する重要な問題に対処する必要があったのも事実です。コスト競争の激しいイーサネット市場で、これらの領域すべてに十分な対応をしているベンダーは存在しないのではないかとも思えました。そんな時、私たちはフォーステンのテストを始めたのです。妥協のないキャリアクラスのアーキテクチャに強烈な印象を受けました。」;
Equinix は、同社の必要とするスケーラビリティを構築するため、 Force10 Terascale E1200 および E600 スイッチ/ルータを採用しました。製品は、48 ポートのラインレート ギガビット メタル/ファイバ イーサネット カードと、4 ポートのラインレート 10 ギガビット イーサネット カードを組み合わせて導入されました。
1 シャーシあたり業界屈指の 672 ポート ラインレート ギガビット イーサネットと、56 ポートのラインレート 10 ギガビット イーサネットをサポートする Force10 TeraScale Eシリーズは、Equinix が要求増大に伴い、その IX をスムーズに増強するために必要とする高パフォーマンスのスケーラビリティを備えています。
また、Force10 TeraScale Eシリーズは、高レベルの投資保護を提供しており、製品の利用寿命は競合製品の平均である 5 ~ 7 年を大きく上回ります。TeraScale Eシリーズは、5 テラビット/秒のバックプレーンにより、現時点で業界最高の高密度をサポートします。その上、より重要なのは、将来のさらなる高密度化や、100 ギガビット イーサネットへの移行を、高コストなバックプレーン アップグレードの必要なくサポートすることです。
Patterson 氏は、Force10 TeraScale Eシリーズの機器利用寿命を他社製品の 5 割増しと見積もっています。「私たちの要求予測を各ベンダーに当てはめてみると、フォーステンの機器がいかに長持ちするかが実感として理解できます。人的資源や、アップグレードが顧客に及ぼす影響まで含めてコストを考慮した場合、いくつもの側面で測り知れないメリットを見出せました。」
Equinix は、スケーラビリティに対する要求だけでなく、信頼性とアップタイムについても厳しい目標をクリアしなければなりませんでした。アップタイム 99.999 パーセントを保証する SLA(サービス レベル保証)により、Equinix では、年間 315 秒のダウンタイムしか許されません。
Patterson 氏は語ります。「世界最大級のネットワークが、私たちのエクスチェンジを利用しています。もし問題が生じると、インターネット全体の注目を集めることになります。従って、信頼性は私たちにとって最優先の考慮事項なのです。」
Equinix は、同社のエクスチェンジで最大のアップタイムを確保するため、Eシリーズの高度なレジリアンシを利用しました。Eシリーズでは、フォルト トレラント設計のスイッチ ファブリックを含む完全冗長アーキテクチャと、障害発生時にはセカンダリ コンポーネントがパケット ロス ゼロで確実にアクティブ化するヒットレス フェイルオーバー技術を組み合わせています。
Patterson 氏は、次のように述べています。「信頼性の追求においては、スイッチのあらゆる部分に対して高度な要求が突きつけられます。フォーステンは、ハードウェア面の各機能に対する適切なサポートを始め、堅牢なマルチプロセッサ コントロール プレーン、プロセッサ カード上で実現されたヒットレス フェイルオーバー、そして豊富な処理優先順位のサポートや、バグによる影響を隔離してすばやく分析するプロテクションおよびデバッグ機能を備えたモジュラー型の FTOS ソフトウェア アーキテクチャにより、こうした要求を満たすことができました。」
Force10 TeraScale Eシリーズで信頼性の鍵を握っているのは、3 CPU アーキテクチャです。これは、スイッチング、ルーティング、システム管理の各機能を 3 つの独立したプロセッサに分散して実行するもので、各コントロール プレーンのプロセス保護を提供すると同時に、ラインレートでの停止しないパケット フォワーディングを確保します。また、TeraScale Eシリーズでは、電源ユニットやスイッチ ファブリック モジュールを冗長化することで、信頼性のさらなる向上を図っています。
フォーステンでは、ハードウェアに組み込まれる信頼性だけでなく、ソフトウェア面でも信頼性を実現しています。ソフトウェア開発、品質保証のテストとサポートは、信頼性を実現する上での不可欠な部分です。フォーステンでは、ソフトウェアのリリース計画だけでなく、広範な実運用環境を考慮した機能テストおよび負荷 テストに関する厳格な体系を保持することで、キャリアクラスの信頼性を提供するという本来の目標の推進を確実なものとしています。
Equinix では、sFlow、ラインレートの ACL サポート、Rapid Spanning Tree、柔軟なリンク アグリゲーションといった Force10 TeraScale Eシリーズが持つ数々の主要機能を活用することで、ネットワーク パフォーマンスの予測可能性を確保しています。
また、Equinix では、相互接続に関する様々な統計情報の提供や、Equinix Direct 製品の課金処理サポートといった用途に、フォーステンの sFlow 機能を利用しています。トラフィック分析ツールである sFlow は、輻輳が発生する時のトラフィック パターンを把握するための強力な統計情報を提供するほか、認められていないネットワークの利用や DDoS 攻撃パターンの識別、インターネット アプリケーション構成の把握などに役立ちます。
さらに、Equinix は、各顧客ポートごとの MAC(メディア アクセス コントロール)ACL(アクセス コントロール リスト)を利用することによって、セキュリティと安定性のレベル向上を図っています。さらに、Force10 TeraScale Eシリーズでは、ラインレートの ACL が 100 万個もサポートされているため、Equinix はセキュアなピアリング環境を顧客に提供することができます。
Force10 TeraScale Eシリーズは、Equinix の成長に対応してスケーラブルなセキュリティを提供するだけでなく、迅速なフェイルオーバーによっても信頼性の向上を実現しています。Equinix では、ダークファイバおよび 10 ギガビット イーサネット対応 DWDM(高密度波長分割多重方式)を利用することにより、同一メトロ内の IBX センターをリンクして増大するトラフィックに対応しています。Equinix は、このメトロ リング アーキテクチャでレジリアンシを確保し、迅速なフェイルオーバーを提供するため、Force10 がサポートする IEEE 802.1s MST (Multi-Instance Rapid Spanning Tree) を活用しています。
Patterson 氏は語ります。「従来のスパニング ツリーとの決別は私たちにとって極めて重要でした。顧客は、当社のメトロ サイト間のパスが迅速なフェイルオーバーによって完全に保護されていることを期待します。802.1s は、この問題に対して規格準拠のソリューションを提供してくれました。」
さらに、Force10 TeraScale Eシリーズが備える柔軟なリンク アグリゲーション サポートにより、Equinix は社内リンクと顧客リンクの両方を段階的に拡張することができました。
Equinix にとって、Force10 TeraScale Eシリーズを導入することの最大のメリットの一つは、その柔軟性でした。Force10 TeraScale Eシリーズでは、各種機能とスケーラビリティを組み合わせることにより、ラインレートでトラフィックを運ぶ数百のポートにこの機能を適用できるからです。
Patterson 氏は、次のように説明しています。「フォーステン アーキテクチャの差別化要因の一つとなったのは、機能を組み合わせて行った当社のテストでした。あるテストでは、論理的なリンク アグリゲーション インターフェイスを作成して、MAC ACL を適用し、さらに sFlow をオンにして他のポートにミラーリングしました。このスケーラビリティ テストが私たちに教えてくれたのは、同一シャーシ上の数百のポートで、これらの機能を制限や低下なく利用できると考えてよい、ということでした。 これは、非常に優秀なソフトウェアおよびハードウェア アーキテクチャと、過剰とも言えるほどの QA(品質保証)テストの組合わせの証しです。」
フォーステン ネットワークスは、キャリアクラス イーサネットに関する Equinix の厳しい RFP に応えるのに必要なスケーラビリティ、信頼性、各種機能を提供しました。業界屈指の高密度、高レベルのレジリアンシ、一連の堅牢な機能を特長とする TeraScale Eシリーズは、Equinix が世界中の ISP を確実に接続できるだけの比類ないスケーラビリティと柔軟性を備えています。また、競合製品と比較して大幅に長い利用寿命を持つ TeraScale Eシリーズは、TCO(総所有コスト)削減だけでなく、アップグレード サイクルの延長を可能にします。
Patterson 氏は、今後のフォーステンに大きな期待を抱いています。「フォーステン製品を選んだ理由の一つは、市場リーダーへのこだわりです。将来的には 100 ギガビットおよびその他の新規開発を含め、キャリアクラスの機能における一層の進歩を私たちは期待しています。フォーステンは、これらの課題に対する準備ができている会社であると私たちは信じています。」