

ISPやキャリアを相互に接続するインターネットエクスチェンジサービス(IX)。
このサービスを提供している日本最大級の日本インターネットエクスチェンジ株式会社(以下、JPIX)では、接続する各ISPやキャリアからの10ギガビット・イーサネットでの接続増大に応えるため、フォーステンのE1200i導入を決定した。増加し続けるトラフィックへの対応に加え、通信品質も向上。より高速で快適なインターネットのインフラを支え続けています。
| 課 題 | 対 策 |
| 10GbEの需要増加への対応 | 業界最高峰のポート密度 (10GbE *140ポート搭載:ノンブロッキング) |
| 将来予想される新技術への対応 | 40GbE/100GbEを見据えたバックプレーン設計 |
| 大容量回線での安定した通信品質の提供 | モジュラー型OSの採用 機器内冗長化による高いアベイラビリティと卓越した信頼性 |

インターネット利用の上で、重要な役割を果たしているインターネットエクスチェンジサービス(IXサービス)。ISPやキャリアでは、このIXサービスを利用して、互いにパケットを交換、通信が行われています。
JPIXが日本で最初の商用IXサービスを開始したのは、1997年のこと。以来、国内の主要ISPやキャリアなどの回線を相互接続し、安定したインターネット接続を支えてきました。
「それまで学術用としてIXサービスを行っているところはありましたが、商用のIXとしては、日本で最初にサービスを開始しました。」(技術部 部長 加藤 典彦氏)
インターネット接続を支えるバックボーンとして、重要な役割を果たしているIXサービスの課題は、なんといっても安定した接続の提供です。ブロードバンドによる常時接続が一般的となった現在、ストリーミングやライブ配信などの動画配信の急増により、高速化とトラフィックへの対応が大きな課題となってきました。

従来よりJPIXでは、各ISPに対し、10ギガビット・イーサネットでの接続を提供してきました。
「2001年頃、エンドユーザーである各家庭からの接続もADSLが増加してきました。そのため各ISP等より、ギガビット・イーサネットでの接続が増え、そのための設備としてギガビット・イーサネット対応のスイッチをメインに据え、運用を開始しました。
しかし一年程度で、当時のマシンスペックの限界が来てしまったのです。当時使用していたスイッチには、ギガビットのポートが1枚のカードに8ポートで、8スロットのものでした。合計64ポートです。当初、これでギガビット・イーサネットとしては十分と考えていたのですが、予想以上にISP等からの需要が多く、間もなく不足する事態となってしまいました。」(技術部 エンジニア 髙林 武二郎氏)
JPIXでは、窮余の策としてスイッチ3台をカスケード接続。これでポート数は確保できたものの、8ポートをリンクアグリケーションし、各スイッチをカスケードした場合、3台で合計32ポートが本来の用途に使えないことに。加えてスイッチ同士での通信では、最大で8Gbps以上のスピードが出ないため、通信効率がよくないことも、課題となっていました。当時のトラフィック増加の勢いはすさまじく、3カ月で10パーセントもの伸びを示しておりました。各ISPからのギガビット・イーサネット接続要望が一層増えてきたこと、新たに10ギガビット・イーサネットの要望が出てきたこと、また3台のスイッチを並列稼働することの限界を感じていたことから、新たなスイッチの選定に入りました。
「我々の顧客は、キャリアやISPです。したがって、ISPが早い速度のサービスを提供するならば、その前に我々が高速のサービスを提供できるようになっていなくてはなりません。」(加藤氏)
IPv4に加えてIPv6での通信も増えており、顧客企業からの要望も多様化しています。これらに応えていくためには、常に次のステップへの検討が欠かせません。そのためJPIXでは、2003年よりE600と従来の機器と並列での運用をスタートしました。しかし複数台での運用には、新たな課題もありました。

「異なるベンダーの機器を組み合わせ、同時稼働する状況は、運用上のデメリットもあります。オペレーションが異なるだけでなく、障害時の対応もそれぞれに連絡が必要となるため、労力が倍になります。ノウハウの蓄積も、機器それぞれとなるため、運用という点からはコストアップしてしまう点は否めません。」(技術部 エンジニア 飯塚 友久氏)
E600に続きE1200を導入すると同時に、次世代の規格も視野に、高密度で処理能力の高いスイッチの検討を進めていました。
そこで選ばれたのが、フォーステンのExaScale E1200iです。選択の最大のポイントは、ポート数。業界最高峰のポート密度 を誇るE1200i。10ギガビット・イーサネットのポート数は140と、従来の機器を大きく上回ります。これにより、複数のスイッチを接続、運用していたものが、E1200i一台に集約可能となりました。
「機器の選定においては、ポート数だけでなく、安定性も重要な要素だった。」と、髙林氏は言います。
「ポート数だけであれば、他の選択肢もあります。しかし我々のサービスでは、接続を維持し続けなくてはなりません。そのため、装置の安定性は重要なポイントです。」(髙林氏)
運用においては、ケーブルマネジメントの良さを上げる声も。光ケーブルはその特性上、少しのたわみでも通信の品質に損失が生じます。機器の密度が上がるほど、接続したケーブルの取り回しも重要になります。
「E1200iでは、それぞれのケーブルに負荷をかけることなく、それぞれのラインカードにケーブルを流すことができるよう、ケーブルルートが考慮されていました。他社にはない、フォーステンならではの優れた点のひとつだと思います。」(髙林氏)
また情報提供の早さや、サポートも、高く評価されています。「通信品質を上げるためには、高密度で処理能力の高いスイッチが必要です。業界の最新情報や技術情報を、最初に提案いただいたのがフォーステン社でした。導入時など、なにかあったときもすぐに対応いただけたので、大変助かっています。」(飯塚氏)

JPIXでは、今後も新しい規格に向けて、機器の評価や検討を続けていくとのことです。
「今や各家庭・エンドユーザからISPへ100Mで接続されており、そのISPやキャリアと接続する我々IXは、どこよりも早く速度を上げていかなくてはなりません。IEEEでも、新たな規格が検討されていますし、ISP等からの要望も増えてきます。より大容量な100GbEの規格を見据え、引き続き、他社に先駆けて新しい機器を検討し、導入を進めていく必要があります。」と加藤氏は語ります。
「今後、爆発的に大量のトラフィックを消費する新たなサービスが出てくる可能性も予想されています。IXサービスを提供している我々の課題を、最新のテクノロジーで解決してくれるフォーステン社には今後も期待しています。」 (加藤氏)
日本のインターネットを支えるJPIX。次世代の高速通信への挑戦を、フォーステンがサポートしています。
