保険業界におけるネットワーク
今日、保険業界は規制が厳しく、保険会社は、保険証券や保険金請求を裏付けるために、増加し続ける大量なデータをバックアップし、自社ネットワークのパフォーマンスを確実なものにする必要があります。
保険証券や保険金請求はそれぞれ複数のページから成り、事故や火災といった災害の発生現場で撮影された高解像度の写真を含みます。そのため保険会社はテラバイト単位のデータを保存することになり、膨大なトラフィック要求に対応するスケーラブルなインフラストラクチャを必要としています。
Tower Hill Insurance Group は、フロリダ州で最大規模の損害保険および災害補償保険会社の 1 つです。同社では、こうした規制に対応するため、2 年ごとにトラフィックが倍増してきました。予測可能なパフォーマンスを実現し、会社のトラフィック要求に合わせて拡張できるスケーラブルなネットワークを構築するため、Tower Hill は、フォーステン ネットワークスの TeraScale E シリーズを導入して自社のインフラストラクチャをアップグレードしました。
Tower Hill Insurance Group はフロリダ州ゲーンズビルに本社を持ち、ケンタッキー州に支店を展開しています。保険契約者は50 万人、400 人の従業員を有し、収入保険料は 5 億ドルにのぼります。
Tower Hill は、格付けのしっかりした多様な保険業者の代理店として、住宅、賃貸不動産、自家用車、商業用不動産に対する損害補償を提供しています。提携代理店の効率性向上、請求処理の簡素化、コスト削減を図るため、Tower Hill は Web ベースの IT インフラおよび請求処理インフラストラクチャを採用しています。これにより同社は、新規代理店の注目を得られるだけでなく、発展に合わせてコスト効率よく規模を拡大できます。
ただし、大企業らしさを生み出すインフラストラクチャが、逆に大企業特有の問題をもたらす例は珍しくありません。
Tower Hill の場合、その問題点は、過去 2 年間にわたり加速度的にトラフィックが増大したことで、ネットワーク インフラストラクチャの負荷が極度に高まったことでした。
Tower Hill Insurance Group の CIO(情報担当責任者)、Brian Elsmore 氏は、次のように述べています。「保険契約者の文書に対して通知または変更を行うたびに、すべてのバージョンのコピーを保持する必要があります。 すべてのデータをバックアップするこの作業は、膨大なストレージ、サーバー、そして最も重要な要素としてネットワーク キャパシティを消費します。」
残念ながら、同社の従来のネットワークの中心になっていたスイッチはオーバーサブスクライブされており、トラフィック フローとその増大に対応できませんでした。 従来型スイッチは、Tower Hill のネットワークで増え続ける大量のデータを処理するのに十分なスロット帯域幅やバックプレーンへのキャパシティを備えていなかったため、ネットワークコアでの輻輳の発生や、バックアップ時間の大幅な変動といった問題の原因となっていました。
Tower Hill が所有する 100 台のサーバーと 4 テラバイトのデータの夜間バックアップに要する時間は 4 ~ 7 時間とばらつきがあり、またコアでの輻輳は、ネットワークの診断を悪夢のような作業にしていました。 従来のソリューションにおいて、オーバーサブスクライブされているという事実は、ネットワーク速度低下の原因の特定を、極度に困難なものにしていました。このため、Tower Hill の IT チームはきわめて非効率な作業で、時間とコストの浪費を余儀なくされていました。 Tower Hill にとって、ネットワークの刷新の時だったのです。
Tower Hill Insurance Group のネットワーク マネージャ、Colin Hines 氏は、次のように述べています。「私たちが求めていたのは、ビジネスを妨げるのではなく、サポートしてくれるインフラストラクチャでした。ネットワーク輻輳を発生させることなく当社のトラフィックを処理できる、ラインレートのコアが必要だったのです。 ラインレートのソリューションを導入したことで、インフラストラクチャが整然とデータを処理するようになり、輻輳の問題だけでなく、トラブルシューティングに関する問題も解決できました。その結果、増大する管理コストの抑制も可能になりました。」
ネットワークのコアで発生する輻輳を解消し、パフォーマンスに妥協することなく拡張が可能なインフラストラクチャを構築するため、Tower Hill は、フォーステン ネットワークスの TeraScale E1200 スイッチ/ルータを採用しました。TeraScale E1200 は、シャーシ当たり 672 ポートのラインレート、ノンブロッキングのギガビット イーサネットをサポートします。
レイヤ 2 スイッチングおよびレイヤ 3 ルーティング機能を統合した高密度の TeraScale E シリーズにより、Tower Hill は、同社のマルチレイヤ アーキテクチャを 1 つのレイヤに統合してネットワークを簡素化すると同時に、トラフィックの輻輳を軽減することに成功しました。
TeraScale E1200 のノンブロッキング、ラインレートのアーキテクチャは、レジリアントで予測可能なパフォーマンスを可能にしました。これは、最長 7 時間もかかっていた毎晩のバックアップ時間を 1 時間に短縮するために Tower Hill が必要としたものでした。
Elsmore 氏はまた、次のようにも述べています。「TeraScale E シリーズが特化しているのは、単にラインレートの高密度だけではありません。ハードウェアからソフトウェアまで貫かれた完全にレジリアントなアーキテクチャの中で、そのような高密度が実現していることです。 このアーキテクチャによりヒットレス フェイルオーバーが可能になるだけでなく、さらに重要な機能として、冗長物理パスおよび論理パスの構築が可能になります。これにより、ミッションクリティカルなトラフィックを、常に目的の宛先へ、確実に転送できます。」
また、Tower Hill では、TeraScale E1200 のきめ細かな制御機能を利用することにより、トラフィックをセグメント化してセキュリティを高め、増大するトラフィックの管理を簡素化すると同時に運用コストを削減しています。
社外の多くの代理店と社内の従業員グループを擁する Tower Hill は、同社ネットワーク上のトラフィックをセグメント化する必要がありました。 Force10 TeraScale E シリーズのワイヤースピードで処理する VLAN 機能を活用することで、Tower Hill は、各ビルからのトラフィック、VoIP (voice over IP) トラフィック、すべてのアプリケーションとサーバー、同社のテスト ネットワークといった様々なリソースをセグメント化し、内部のセキュリティと制御を向上させています。
Force10 TeraScale E1200 は、100 万個のアクセス制御リスト(ACL)をラインレートでサポートしており、すべての論理ポートまたは物理ポート、すべての VLAN に対するアクセス用のセキュリティ規則を提供して、Tower Hill のネットワーク保護を強化しています。 この業界屈指の ACL サポートにより、Tower Hill の従来型ソリューションには欠けていた新たなレベルのネットワーク保護が可能になり、IT チームは同社のデータを確実に統合するために必要なセキュリティを実現できます。
さらに、TeraScale E シリーズでは、sFlow や RMON といったラインレートのトラフィック モニタリング機能が統合されており、ネットワークのプランニング、トラブルシューティング、ベンチマーキングが容易になります。 こうした統合ツールを使って、Tower Hill の IT チームは、利用されているリソースの場所や状態を的確に把握することができ、ネットワーク管理にかかるコストを削減しています。
Tower Hill ネットワークのアップグレードにおける決定的な要件は、従来のソリューションにおけるベンダー固有のルーティング プロトコルから、標準ベースのプラットフォームへ移行して、最善な(Best of Breed)ネットワークを配備できるようにすることでした。 Force10 TeraScale E シリーズは完全な標準準拠であり、これにより Tower Hill は、ルーティング プロトコルとしてOSPFを、またレイヤ 2 トラフィックの高速コンバージェンスの確保には、STP(スパニングツリープロトコル)を採用することができます。
Force10 TeraScale E シリーズは、十分な容量を持つ バッファリング、独立したコントロール プレーンとデータ プレーン、豊富なキューイング アルゴリズムの提供により、Tower Hill を悩ませてきたトラフィックのボトルネックを解消し、様々に変化するトラフィック ロード下においても一貫したアプリケーション パフォーマンスを確保します。
Elsmore 氏は、次のように述べています。「堅牢に設計されたネットワークの中心に、レジリアントな高パフォーマンス プラットフォームが導入されているため、当社のインフラストラクチャは、ビジネスを妨げるのではなく成長をサポートする資産としての役割を果たしています。 当社の規模が拡大してもなおかつパフォーマンスを保証する完全冗長アーキテクチャと密度を備えた、フォーステンの TeraScale E シリーズは、当社にとって本当に理想的なプラットフォームです。」
レイヤの統合。 ネットワークの簡素化。 ボトルネックの解消。 TCO(総所有コスト)の改善。 Elsmore 氏によれば、フォーステンは、これらすべてを実現しています - その上、今後 10 年間拡張し成長できるキャパシティを備えているのです。
Tower Hill は、業界屈指の高密度ギガビットおよび 10 ギガビット イーサネットと、比類ないレジリアンシを備え、将来にわたってビジネスを拡大して優れた保険商品およびサービスを顧客に提供する、適切な IT インフラストラクチャを導入したことを確信しています。