従来からの電話に代わるコスト効率の高いサービスとして、VoIP (voice over IP) としてよく知られているブロードバンド電話があります。このサービスでは、大幅に高い収益を得られる場合がありますが、同時に様々な課題も出てきます。 既存の通信ネットワークは極めて信頼性が高く、それに慣れている消費者は、代替サービスに対しても同水準の信頼性を期待します。そのため
VoIP プロバイダは、ネットワークのトラフィック増加に対応しなければならない一方でより高い信頼性を求められるという、二重の難問に直面しています。
北米の主要ブロードバンド電話プロバイダである Vonage では、週ごとに VoIP の通話量が増加したため、ネットワーク容量が限界に達しようとしていました。 容量を増やすだけでなく拡張性を持たせることで、今後数年間ネットワークをアップグレードする必要性が生じないようにするため、Vonage はフォーステン ネットワークス TeraScale E シリーズ ファミリのスイッチ/ルータを導入しました。
2001 年 1 月に設立された Vonage は、先進的なルーティング技術を利用して従来型の電話に代わる革新的でコスト効率の高いサービスを提供する、グローバル ネットワークを運営しています。既存の高速インターネット接続を利用してVonageが顧客に提供するサービスには、トーンボタン式電話を使った世界中への電話の発着信のほか、月間契約として、キャッチホン、通話転送、3 者間通話、ボイスメール、発信者番号通知、受信転送、発信者番号通知拒否などがあります。
2001 年、最初に自社ネットワークの構築を開始した時、Vonage はギガビット イーサネット スイッチを導入しました。 しかしながら、ネットワーク上のトラフィックの増加に伴い、Vonage が導入した従来型のスイッチは容量の限界に達しました。Vonage は、密度が低く急激な成長に対応できない従来のスイッチを増設するか、将来にわたるトラフィックの増加も十分にサポート可能な、レジリアントで高密度な次世代スイッチにアップグレードするかの選択を迫られました。
Vonage の業務担当上級副社長、Michael Tribolet 氏は次のように述べています。「当社のネットワークにおけるトラフィックの増加は、予測をはるかに超えていました。将来計画を立ててみると、当時の容量では VoIP 通話に必要な高いパフォーマンスをもはや維持できないことがわかりました。 これからの数年間に容量不足を起こすことのないよう、拡張性のあるスイッチが必要でした。またそのスイッチは、顧客数が増加しても信頼性の高い音声サービスを提供していくため、レジリアントなネットワークを構築できなければなりませんでした。」
急激なトラフィックの増加により発生するニーズに対応するため、Vonage は Force10 TeraScale E シリーズを選択し、全国規模の拡張を実施して、ニューヨーク、ロサンゼルス、ピッツバーグ、フィラデルフィア、ナッシュビル、デンバー、アトランタにあるデータ センターの容量を拡大しました。 TeraScale E シリーズは、業界屈指の、シャーシ当たり 672 ポートのラインレート ギガビット イーサネットおよび 56 ポートのラインレート 10 ギガビット イーサネットをサポートするとともに、高いスケーラビリティを提供し、これによって Vonage は、ネットワーク上の VoIP 通話量の増加に対応してコスト効率的にネットワークを拡張できます。
Vonage は高密度なギガビット イーサネットを持つ TeraScale E シリーズを導入し、中でもトラフィック量の多いデータ センターには、ネットワークへのトラフィック増加要求に対応するため 10 ギガビット イーサネットを導入しました。 TeraScale E シリーズはギガビット イーサネットおよび 10 ギガビット イーサネットという高密度であるため、Vonage は将来、ネットワークの容量を容易に拡張でき、または既存のギガビット イーサネットのデータセンターをシステムを追加することなく 10 ギガビット イーサネットにアップグレードできます。
Force10 TeraScale E シリーズは、業界屈指の高密度に加え、100 ギガビット イーサネットに対応可能なバックプレーンを備えています。このため将来的なポート密度の増加に対応するシステム容量を確保できるだけでなく、バックプレーンやシャーシのアップグレードに伴いコストをかけたりネットワーク ダウンすることなく、次世代イーサネット技術への移行が可能です。 密度の高さとバックプレーンを共に備える TeraScale E シリーズは、長期的な投資の保護を保証し、また製品寿命を 従来の5 年から 7 年からそれ以上に延ばせるだけのスケーラビリティを実現します。

Vonage は Force10 TeraScale E シリーズをデータ センターの中核として利用することで、複数のレイヤを単一のレイヤへ統合し、ネットワーク アーキテクチャを簡素化しています。 高いラインレート密度とレジリアンシを持つ TeraScale E シリーズによって、Vonage のネットワーク アーキテクチャから 1 層のレイヤを削減し、同時にパフォーマンスを改善できます。 Vonage は自社ネットワークの複雑さを低減することで、ネットワーク運用のトータル コストを削減できるものと期待しています。
TeraScale E シリーズの業界屈指のラインレート密度を利用すれば、より少ないシステムでより多くのトラフィックを処理できるため、Vonage は初期投資を節減できます。 さらに、システムの数が少なければ、消費電力、冷却装置、設置空間、保守、サポート、管理も少なくてすみます。 設備投資と運用費用の低減の両方により、ネットワークの TCO 削減が期待できます。
Vonage が、ディストリビューションレイヤとアグリゲーションレイヤを単一のレイヤに統合してネットワークの複雑さを低減できるのも、TeraScale E シリーズが高密度であり、 FTOS ソフトウェアが堅牢なレイヤ 2 機能とレイヤ 3 機能を提供できるためです。 FTOS はまた、Vonage が信頼性ある VoIP 通話を成立させ、サービスを保証するために必要な、迅速なコンバージェンス時間も可能にします。 FTOS は、TeraScale E シリーズのアーキテクチャに組み込まれた各種の高度なフォワーディング機能と連動して、Vonage ネットワークで発生した通話の最適経路を迅速に検索、評価します。
Tribolet 氏は次のように述べています。「VoIP サービスにとって最も重要なことのひとつは、迅速なコンバージェンスです。 最も高速な経路を見つけながらも通話を保証する能力を備えていなければ、VoIP におけるコスト節約など意味がありません。」
Tribolet 氏によると、Vonage はネットワーク容量の拡大ばかりでなく、複数のレイヤにおけるレジリアンシも必要としていました。 Vonage ネットワークでの通話量数が増えるにつれて、従来のスイッチにおける効率性が問題になってきました。
Force10 TeraScale E シリーズは Vonage のこの問題に対するソリューションであり、最大のネットワーク可用性を維持する手段になりました。 独自のアーキテクチャを持つ TeraScale E シリーズは、メモリ保護機能を備えた分散マルチプロセッサ CPU アーキテクチャにより、スイッチング、ルーティング、管理の各機能を実行しており、ひとつのプロセスで発生した障害や攻撃が他のプロセスに影響しない仕組みを備えています。これらが Vonage のネットワークの信頼性とレジリアンシを向上させます。
さらに、FTOS ソフトウェアによりスイッチング、ルーティング、管理のためのそれぞれのプロセッサへ向かうトラフィックの帯域を制限しているため、E シリーズへの常時アクセスが保証されます。同時に、すべての主要コンポーネントが備える完全な冗長性により、障害が発生した場合にも、システムはパケット損失なしでトラフィックの処理を継続できます。
Vonage が顧客とトラフィックの増大に対処して各種音声サービスの提供を続けるには、Force10 TeraScale E シリーズが備えるレジリアンシと高密度が必要でした。 TeraScale E シリーズにより信頼性の高い柔軟性がネットワークで実現されれば、Vonage は顧客層を拡大しつつ、高品質な音声サービスを継続して提供できます。
全米でVoIP サービスの導入が増加し続ける中、Vonage は次世代電話サービスを提供するためにネットワークを増強しています。 そして TeraScale E シリーズは、その全国ネットワークの基幹であり、従来の固定電話に代わるコスト効果の高い通信手段としての Vonage VoIP サービスを支えています。